AWS Well-Architected Management and Governance Cloud Environment Custom Lens を利用してみた!
AWS Well-Architected(以降、W-A) には6つの柱(2022.10 時点)からなる基本的な Framework の他に、特定業界やテクノロジー領域向けの AWS W-A Lens があります。
参考情報: AWS Well-Architected - AWS Well-Architected Lens
AWS における 『管理とガバナンス』 領域向けにも Management and Governance Lens (以降、M&G Lens) がホワイトペーパーとして提供されています。
参考情報: Management and Governance Cloud Environment Guide - AWS Well-Architected Framework
M&G Lens は8つの機能に対して、長年の AWS の実績から得られた知見によるガイダンスが記載されていて、クラウド移行の設計・準備または既存環境を評価する際に有用な指針・情報として活用出来ます。
- 8つの機能の概要図
引用元: Management and Governance Cloud Environment Guide - AWS Well-Architected Framework
今回、その M&G Lens を W-A Tools へカスタムレンズとして登録出来るようになりました! W-A Tools を利用することで、W-A Framework やServerless Lens 等と同様にワークロードレビュー、状況の可視化・管理が可能となります。
実際に、利用開始までをやってみます。
カスタムレンズ利用申請
現時点(2022.10)では M&G Cloud Environment Custom Lens を利用するには、メールにて利用申請が必要となります。ブログ 内で記載されているメールアドレスへ下記内容を記載して連絡します。
- AWS アカウントID
- AWS リージョン
カスタムレンズ登録
数日すると W-A Tools へ招待されます。
Well-Architected ツール
> 共有の招待
(二つ招待が届きましたが、同じ内容のようでした。さ、サービスというものでしょうか。)
招待を選択 > 承諾
> 承諾
Well-Architected ツール
> カスタムレンズ
> 自分と共有済み
招待いただいたレンズが登録されました!
ワークロードへの適用
※ ワークロードは作成済として進めます。
Well-Architected ツール
> ワークロード
> [ワークロード名]
> 編集
M&G Lens を選択 > 保存
新しいレンズとして登録されました!
いざ、レビュー
M&G Lens を選択 > レビューを続ける
AWS W-A M&G Cloud Environment Custom Lens
レビューの進め方や画面は既存と同様です。
- 左フレーム: 8つの機能と各質問の一覧がビューとして表示
- 中央フレーム: 質問
- 右フレーム: お役立ち情報
各質問は、ホワイトペーパー(Implementation priorities, Interoperable functions)とリンクしているようです。つまり AWS W-A M&G Cloud Environment Custom Lens を行うことでホワイトペーパーの内容を網羅的に評価することが可能です。
さいごに
今回 M&G Lens が W-A Tools へ登録出来るようになりました!こうした長年の経験に基づいたナレッジやベストプラクティスを評価軸として利用可能とし、さらに W-A Tools で継続的にレビューを行える仕組みとして提供されるのは、レビュー実施者にとってレビュー実施の負担やハードルを軽減してくれるものかと思います。
あとはこの辺が実現されるとなお嬉しいですよね!
- 日本語化
- 申請不要での公式として選択からの利用